内視鏡検査、受けてみませんか?
当院の内視鏡検査は、以下のような症状をお持ちの方におすすめです。
- 胸焼け・腹痛・吐き気などの自覚症状が続いている方
- 胸のつかえが気になる方
- みぞおち付近が痛む方
- 黒い便や粘血便が続く方
- 慢性胃炎を抱えている方
- ピロリ菌が陽性と診断された方
- 胃がんを患った親戚がいる
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、びらんなどの治療経験がある
- バリウム検査で異常を指摘された
- 慢性の腹痛、下痢または便秘が続いている方
「胃痛」・「胃もたれ」などの症状でお悩みの方が、実際に内視鏡検査を行なってみると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍があったというケースは、非常に多いです。どんな症状でも、時間が経過するとあらゆる病気に繋がりかねませんので、個人で予測診断してしまうことは、非常にキケンなのです。
いつもとはちょっと違う症状、いつもより長引く症状が出たら、なるべく早めの内視鏡検査を受けることが大切です。
ぜひ怖がらず、一度当院の内視鏡検査を受けてみませんか?
内視鏡検査でわかる病気一覧
- 大腸がん
- 大腸とは約2mの長さがあり、結腸と直腸肛門から構成されています。小腸で消化吸収された残りの腸内容物を、水分を吸収しながら大便に加工するところです。大腸粘膜のあるところではどこにでもがんができます。日本人ではS状結腸と直腸が大腸がんのできやすいところです。
年齢別にみた大腸がん(結腸・直腸・肛門がん)にかかる割合は、50歳代付近から増加し始め、高齢になるほど高くなります。そのため、40歳を過ぎた方は大腸がんの検査をしたほうがいいでしょう。
大腸がんは最初はポリープの形で出てくるものが多く、ある程度のサイズになると中にガン細胞がまじってきて、いつか、全部がガン細胞に置き換わるという経 過をたどります。ですから早期発見が重要となります。ポリープの段階で取ってしまえばいいのです。その意味で、大腸内視鏡検査と治療はとても有効な方法です。
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸の粘膜に炎症が起きる病気です。下痢、腹痛がたびたび起こり、持続性が強く、粘血が見受けられます。症状が改善されたり、再発したりを繰り返します。
最近はかなり効く薬や治療法もでてきていますが、症状の経過が長いと大腸がんのリスクが上昇します。 - 大腸憩室症
- 大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇により嚢状(のうじょう)になり腸壁の外に突出したものを大腸憩室といい、これが多発した状態を大腸憩室症といいます。比較的高齢者に多い病気です。
自覚症状が無い場合が多く、ひどい場合は下痢、軟便、便秘、お腹のはり、腹痛などを引き起こします。症状が強いと下血を繰り返し外科的に切除が必要になります。憩室炎を起こし虫垂炎と同じく、大腸では頻度の高い病気の一つです。
- 虚血性腸炎
- 大腸への血液の循環が悪くなって、必要な酸素や栄養分が供給されなくなるために、大腸粘膜への血のめぐりが悪く(虚血)なり、炎症やびらんを生じる疾患です。症状は突然の腹痛や出血などです。
原因は、もともと血管に動脈硬化があるところに便秘などが重なって発症するといわれています。高齢者に多いのですが、便秘のひどい若い女性にも発症することがあります。
- 食道ヘルニア
- 食物が通過して胃に通る際に逆流しないようしまっていますが、ここの締まりが悪い状態をヘルニアといいます。この状態では食べ物だけでなく胃酸も逆流しやすくなり、ひどいと逆流性食道炎の原因となります。特定の誘因のない吐き気や嘔吐をおこしたりお腹の膨らみを感じたりします。
- 逆流性食道炎
- 胃酸が逆流し、食道の出口があれている状態で、胸やけや詰まった症状時には咳などの原因となります。胸の焼けるような感じ、呑酸感、前屈位での症状の増強、飲水などで改善したりします主に年齢を重ねるにつれ起こりやすくなります。胃カメラで診断し主にお薬で治療しますが出血を伴う場合は絶食が必要になります。
- 食道静脈瘤
- 食道粘膜表面に静脈のこぶ(瘤)ができる状態です。主に肝臓の悪い人(肝硬変)にできます。進行すると吐血することがあるほど重症になることがあります。内視鏡で診断し、内視鏡で治療したり、カテーテルで治療したりします。
- 食道癌
- 内視鏡で診断しますが、進行具合で内視鏡的治療や手術、放射線治療になります。
- マロリーワイス症候群
- 食道胃吻合部(食道と胃のつなぎ目の部分)に縦長の裂傷ができる病気で嘔気嘔吐に続いて、吐血することもあります。多くはアルコール飲酒後などに起こります。
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- ヘリコバクタピロリ菌が原因だったり、痛み止めなどの薬剤が原因だったりストレスが原因だったりします。
- 委縮性胃炎
- 慢性胃炎の一つですが、open typeや close typeと進行具合を内視鏡によって分類します。
- 胃ポリープ
- 内視鏡によって診断しますが過形成ポリープ胃底ポリー、胃腺腫などがありますが、胃底腺ポリープは多発する傾向があり切除術の適応外です。
- ピロリ菌感染
- 感染経路は経口感染が主と言われており、衛生状態の悪い環境の中での感染、幼少児の母親から口移しによって感染するという説や、井戸水を摂取した時に感染するという説もあります。
内服薬で除菌治療をしますが、除菌後に再度ピロリ菌に感染した場合は、胃がんのリスクが高くなることがわかっています。再発予防も含め、医師の診察を受けましょう。
除菌治療は、保険適用となっています。
- アニサキス胃腸症
- イワシ、サバ、イカなどの刺身を食べたあと、2〜8時間の間に腹痛や悪心嘔吐を起こします。アニサキスという幼虫が胃の中に潜伏した状態であり、激しい胃の痛みに襲われ腹の上部に強い痛みを覚えます。
胃カメラで虫体を確認後、摘出します。摘出しなくても長期間は生存できないためいずれは排出されますが、辛い症状は続きます。
- 機能性ディスペプシア
- この病気は胃の痛みや胃もたれなどつらい症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査を行っても異常が見つからない病気です。おもな症状は、食後のもたれ感・早期飽満感・みぞおちの痛みやみぞおちの焼ける感じや吐き気や嘔吐、げっぷなどがあります。
- 胃癌
- ピロリ菌による慢性萎縮性胃炎あるいは腸上皮化性と胃癌との関連が示唆されている。内視鏡、組織検査によって悪性リンパ腫や胃潰瘍GISTなどとの鑑別が必要となります。治療は進行度に応じて内視鏡治療(ESD)手術治療、化学療法になります。
- 胃粘膜下腫瘍
- 非上皮性腫瘍のことで胃癌と別に分類され内視鏡によってまず胃癌と鑑別されます。ほとんどの場合が無症状で多くの場合、検診のバリウム検査や胃カメラで偶然みつかります。腫瘍が粘膜の下に存在し、正常粘膜に覆われているので正常粘膜が盛り上がってみえる病変です。
- GIST
- 胃粘膜下腫瘍の中で間葉系腫瘍に分類されます。消化管に壁に出来る悪性腫瘍の一種で、腹痛や腫瘍からの出血による下血、貧血などの症状があらわれることがあります。切除することが可能な場合は、手術しますが肝臓や腹膜への転移を起こすことがあります。
- 十二指腸ポリープ
- 1万人に2.3人の珍しいもので、あまり頻度の高い病気ではありません。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防の一環として、ピロリ菌検査を受け陽性であった時は早期に除去治療に取り組みましょう。
- 大腸憩室症
- 症状が強いと下血を繰り返し外科的に切除が必要になることがあります。憩室炎を起こし虫垂炎と同じく、大腸では頻度の高い病気の一つです。
- クローン病
- 主に、若年層の方に好発する病気です。人に感染したり、遺伝する病気ではないのですが、潰瘍性大腸炎と同様、寛解と再燃を繰り返します。
腹痛、下痢、全身の倦怠感、発熱、肛門病変などがあります。
- 悪性リンパ腫
- 血液中を流れたり身体の中をめぐっているリンパ球という細胞が異常に増えることで、首やわきの下のリンパ節がはれたり身体の一部にしこりができたりします。「悪性」と病名についていますが、治療により高い確率で治癒を目指すことが可能です。
当院が取り扱う内視鏡検査設備の特徴
当院では、カメラメーカーとしても知られるオリンパス製の最新鋭の内視鏡を導入しております。
また、鼻から入れる内視鏡でありながら、従来設備よりも解像度が高く、潰瘍やポリープ、がんなどの早期発見が可能になりました。
更に、鼻から入れる内視鏡は口から入れる内視鏡に比べ、圧倒的に苦痛が少ないのも特徴です。
胃内視鏡 経鼻スコープ
当クリニックでは先端部外径5.4mmと高画質で挿入性に優れた経口・経鼻挿入極細経スコープを採用しておりますので、患者様の苦痛軽減に繋がります。
大腸内視鏡
当クリニックでは患者様苦痛軽減のため細径スコープを使用しております。細径でありながら高解像度をCCDの採用により大腸への挿入性を維持しながら高画質な検査を行います。また炭酸ガスを使用することにより低侵襲かつリラックスした状態で、消化管内視鏡検査を受けることができます。
短時間でチェックする事が可能なので、検査を行った上で潰瘍・ポリープ等が発見された場合は、その場で切除することも可能です。その場で切除することが難しいものに関しましては、専門の設備が整った病院を紹介いたします。
内視鏡検査は苦しい検査だと思っていませんか?
従来の内視鏡検査で感じた、検査中の苦しかった場面
- 内視鏡の咽頭通過
- 検査前の鼻の麻酔
- 内視鏡の鼻腔通過
細径経鼻内視鏡の直径5-6mmであり、通常径経口内視の8-9mmと約半分である。現在経鼻内視鏡は、オリンパス社、フジフィルム社、ペンタックス(HOYA)社から販売されています。
会社により多少の差はあるが、細径経鼻内視鏡でも、CCD, ライトガイド、送気、吸引(生検鉗子孔)を装備しています。以前の細径スコープは、左右アングルが無かったり、ライトガイドが1つであったり、問題点が多く挙げられていたが、近年のスコープはほぼ改良がすすみ、通常径経口内視鏡と同様なスペックを装備しています。
経口内視鏡と経鼻内視鏡(細径スコープ)の違い
経口内視鏡と経鼻内視鏡の比較
経口 | 経鼻 | |
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嘔吐感 | 強い | ほとんど無い |
挿入時のつらさ | 気になる | あまり気にならない |
息苦しさ | 気になる | あまり気にならない |
満腹感 | 気になる | あまり気にならない |
心拍数 | 増加する | わずかに増加 |
血圧 | やや増加 | あまり変わらない |
心筋酸素消費量 | 増加 | 変わらない |
酸素飽和度 | わずかに低下 | 変わらない |
検査中の会話 | できない | できる |
組織採取 | できる | できる |